こんにちは阿部です。
現役オーナー美容師がこんな疑問にお答えします。
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【美容師アシスタントの仕事内容】やりがい&辛いこととは?!現役がレクチャー
美容師アシスタントの仕事内容
美容師アシスタントの仕事内容は多岐に渡りますが大きく2つに分けることができます。
- シャンプーやパーマ、カラー等技術に接する仕事
- それ以外の美容室運営全般に関わる仕事
です。
まずは美容室運営に関わる仕事から順に紹介していきましょう。
掃除・片付け
開店前床を掃いたり、鏡を磨いたり、美容器具を収納するワゴンを掃除すること等から仕事が始ります。
それ以外にもスチームタオルを準備したり干していたタオルを畳んだりトイレを掃除したりと開店準備は大忙し。
時には椅子の足のホコリを取り除いたり商品棚の下のホコリを取り除くなど、細かいところにまで気を配ることが大切です。
従来から義務付けられている各種美容道具の消毒はもちろん、最近では感染症を防ぐためにセット面(お客様が座る場所)のテーブルやてすりをこまめに消毒することも必要です。
営業中もスタイリストのカットが終わりブローに入る間に床の髪の毛を取り除いたり、使い終わったロットやカラーに使った道具等を洗うのもお仕事の1つです。
営業が終わった後も床を掃きお店によっては雑巾で水拭きするところもあるでしょう。
雑務
洗濯もお仕事の一つです。
タオルやパーマ&カラーに使うケープ、フェイスガーゼ類の洗濯です。
乾いたら畳んで所定の位置に収納する。
毎日のことなので量も多くタオルを畳むだけでも結構な時間を要します。
また銀行に両替に行ったり、洗剤等の買出しも仕事の一つです。
どんな仕事も「丁寧にすること」「早くすること」のバランスが求められます。
このバランス感覚を大事にしましょう。
電話応対・受付対応
レセプションを雇っている美容院以外は電話応対・来客時の受付も美容師アシスタントの大事な役割です。
ご来店時お荷物やコートをお預かりしたりセット面にお通しするのも仕事です。
電話応対は入社後に研修があるはずですから不安に思うことは無いでしょう。
オンラインで予約を取るサロンもあれば地域密着型の小規模サロンのように電話応対で予約を受け付けるサロンも多いでしょう。
電話に応対したものが会社を代表する顔となるため失礼の無い応対が求められます。

シャンプー
一般的にはお客様に入客するためには店内のテストに合格しなければなりません。
評価基準は例えば
- 耳に水がかからないか
- 顔周りを2cm以上食い込んで濡らしていないか
- ○○分以内に終わるか
など。
各サロン毎の採点基準に基づいて評価されます。
サロン内で試験に合格すればモデルを経てお客様に入客することになります。
お客様の頭皮の固さに応じて力加減をコントロールしたり高齢の方は早めに仕上げる等細かな気配りも求められます。
マッサージ
肩や頭皮のマッサージ等サービスで行う美容院も少なくありません。
講習会に行って学んだり先輩から指導を受けて実践することになります。
例えばA様の仕上げが終わるまでB様はマッサージでつなぐといった場面もサロンワークではよくあることです。
ただマッサージするだけでなく退屈させない工夫も大切です。
パーマ&カラーのヘルプ
パーマのロットを巻くことを「ワインディング」といいます。
ワインディングは「紙(ペーパー)」と「ロット」「輪ゴム」が必要です。
先輩が巻きやすいタイミングでこれらの道具を渡す仕事がヘルプです。
ワインディングはリズムが大事なので先輩の動きを止めないように注意しなければなりません。
髪の長さによってどのくらいのロットで巻いているのかを見て学ぶ機会にもなります。
カラーのヘルプとはカラーカップを手でもって先輩がカラーのお薬をとりやすいような位置で保つ仕事です。
右利きの人がお客様の右側を塗る場合ワゴンから手が遠のくのでヘルプすることで素早くカラー塗布が可能です。
カラーの塗布する量や、塗布する手順などを見ながら学ぶことも大切です。

美容師アシスタントは練習も仕事の一つ
多くの人は美容師国家試験に合格したのち美容室に勤めることになります。
美容師とこれまで接点が無い人は美容師国家資格に合格したら美容師として仕事ができると思うかも知れません。
しかし現実は違います。
美容師アシスタントからお客様を1人で担当できるスタイリストになるまでには平均して3年くらいかかると言われています。
あくまで美容師国家資格は美容師の基礎技術が問われる試験です。
例えばカットを例にあげると国家試験ではレイヤー技術だけが問われます。
一方現実のお客様は「グラデーション」「スクウェア」「レイヤー」と3つの段を複合してカットします。
国家試験に受かるだけではお客様には対応できないのが現実です。
つまり美容師アシスタントは就職後サロンワークをしながら練習をして技術を磨かなければなりません。
それが約2年~3年。
美容師アシスタントの離職率が高いのはここで挫折してしまうからです。
どんなことで挫折してしまうのかそのあたりをみていきましょう。
美容師アシスタントで辛いこと
これから美容師を目指す場合あらかじめ現実も知っておいた方が良いでしょう。
例えばお肌が弱い場合手荒れする人が多いのがこの業界です。
最初は荒れなくとも徐所に症状が出る人も少なくありません。
出来る限り手袋をして作業したり、それが許される職場を見つけるのもポイントです。
その他に拘束時間が長い、給与が安い等現実の職場環境は結構苛酷です。
どんなことにみんな悩んでいるの?
その辺はこの記事にまとめてあります。
⇒ 【美容師アシスタント】辛いです・・・オーナー美容師がアドバイスします【対処法あり】
ですが辛いことだけではありません。
最後に美容師アシスタントのやりがいについてみていきましょう。
美容師のやりがい
アシスタント時代
美容師アシスタントでやりがいを覚えるのは「指名」を受けた時や「お褒めの言葉を頂いた時」でしょう。
例えば
- シャンプーが上手だからまたお願いするわ
- 今まで色々な美容院に言ったけど一番気持ちよかった
- 上手になったね
等お客様との触れ合いの中でやりがいは生まれるものです。
仮に上手じゃなくても一生懸命さは伝わるものです。
アシスタント時代から頑張っていればちゃんと見てくれているお客様もいて
- カットできるようになったら是非私をモデルにして
なんてありがたいお言葉を頂いたこともありましたね。
スタイリストになるまでは大変なことも多いですがお客様に対してとにかく一生懸命頑張ればやりがいを感じられる仕事です。
スタイリスト時代
私がやりがいを感じるのは担当したお客様がお友達やご家族から褒められたと聞いたときです。
お客様が喜んでいる姿はとても嬉しいですし、少し誇らしくもあります。
どこにもいかないでね
お客様から必要とされているから私はこの仕事を辞められません。
美容師は労働環境はまだまだブラックな面が多くて給与も安いと悪い評判ばかりが目立ちがちですがお客様を幸せにできるやりがいのある仕事です。
世の中にはたくさんの仕事があります。
美容師に限らず幅広く仕事をみつめてみて本当にやりたいと思える仕事をみつけてください。
それが美容師なら、負けずに挑戦して下さい!応援しています!