こんにちは阿部です。
こんな疑問にお答えします。
私は郊外で1人美容院を経営しています。
ワンオペのサロンです。
美容師さんで今後どうするか決めかねている方の参考になる情報をまとめました。
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40代⇒美容師辞めたい【美容師の定年】みんな何歳まで働いているの?
美容師の年齢構成ってどうなっているの?
まずは男女別の年齢構成を調べた統計があるので紹介します。
常用雇用者(=以下美容師)とは正社員として雇用されている美容師のことです。(経営者は除く)
男性の美容師の7割近くは30歳未満であることが分かります。
39歳以下であれば正社員として雇用されている男性美容師は約18%くらいいます。
10人のサロンで平均2人弱いるといったところですね。
ところが40~49歳、50歳以上となるとそれぞれ10%以下なので、10人のサロンで1人いるかどうかというレベルになります。
こう考えると40歳以上で雇用されている男性美容師はかなり少数派ということになりますね。
女性美容師の場合は少し違う傾向が見受けられます。
30歳未満が約46%、30歳~39歳が34%と年齢とともに女性美容師は減るものの男性ほど大きく落ち込みません。
40~49歳も12.5%と10人のサロンで1人いるくらいなので少数ながらもまだ美容師として勤める女性美容師もいらっしゃいます。
50歳以上となると7.3%とかなりの少数派となっています。
美容師は何歳までできる仕事?
美容師は建前上は手に職があるので定年無しに働くことは可能です。
ですが現実はちょっと違います。
男性美容師は何歳までできるの?
男性美容師の7割以下が30歳未満です。
このことから常用雇用されている美容師の多くは若年層であることが分かります。
また30歳以上になると急激に男性美容師の割合が減っていることから30歳を境にライフプランの見直しを行っていることがわかります。
女性美容師は何歳までできるの?
女性美容師は39歳未満が80%を占めています。そのうち30歳~39歳も全体の35%を占めるているので、男性より女性のほうが長く美容師として働いている人が多いことが分かります。
ところが40歳以上となると12.5%なのでがくっと減ることから女性美容師も40歳を境にライフプランを見直している人が多い。

男性美容師30歳定年説、女性美容師40歳定年説の真相
なぜ男女ともに40歳前後で美容師から違うキャリアを求める人が多くなるのでしょうか。
主たる原因は
- 給与の低さ・将来への不安
- 環境の変化
が考えられます。
給与の低さ
⇒ 【美容師辞めたい】その前に知っておきたいこと【元就職支援経験者&現役オーナー美容師がアドバイス】
以前この記事でも紹介した給与についてです。
美容以外の他業種を含めた全業種の平均年収
年収比較 全業種(前期/後期) 美容師 30代前半の数値 男性 461万円/517万円 約317万円 30代前半の数値 女性 315万円/313万円 約284万円
全業種は平成29年の国税庁「民間給与実態統計調査」
美容師は平成29年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
より抜粋
30歳がターニングポイントになるのはこの給与が大きな原因の一つだと考えられます。
30歳にもなると周囲で既婚者も増えてくる世代です。
将来を真剣に考えた時生活していけるのだろうか?と不安を抱くためです。
環境変化
データからお分かりのように、男性美容師は30歳前後、女性美容師は40歳前後で新たなキャリアを進む人が増えてきます。
このように周囲の環境変化によって、雇用者として働くベテラン美容師は少数派となっていきます。
同期は独立したり開業したり、異業種へ転職したり、サロンでマネージャーなど経営者側に回る人も増えてくるでしょう。
そういう環境化で、職場に残りつづけること、働き続けることにプレッシャーを感じる美容師も増えてくるからです。
【現実】美容師で生計を建てるなら独立開業が必須
これまでみてきたように
- 男性美容師の多くは30歳で違う道に進む人が多い
- 女性美容師の多くは40歳で違う道に進む人が多い
というのが現実です。
美容師で生計をたてて行くことに不安を持つ人が多いのがこの業界です。
美容師で生計を立てたいならお勤めのサロンでマネージャー等経営者側に回るまで頑張るか、独立開業するほか無いでしょう。
ただし独立開業はそんなに甘くないです。
美容師以外のキャリアを含めて幅広く検討し後悔ない選択をするべきです。
美容師のキャリアプラン
経験を活かした職種に転職するのもありです。
例えば
- 美容専門学校の講師
- ディーラー
- 美容用品メーカー
- インストラクター
などです。
異業種へ転職する
美容師とは全く違う業界に転職する人もいます。
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