こんにちは美容師ブロガー阿部です。
今回は男性用シミ化粧品についてまとめました。
- 男性はどのようなことに気をつければシミを予防できるのか
- シミ化粧品の中でも男性に最適な成分は何か
- 商品選択の注意点
男が化粧なんて・・・
まだそんな意識は根強いですよね。
しかし最近では男性用の化粧水なんかも発売されており一般化してきました。
化粧は・・・という男性でも「シミが気になる」などお悩みを解消するために化粧品の購入を恥ずかしがる必要はまったくありません。
育毛剤を使うのと同じようなものですよね。
そこで今回は男性向けにシミの対策法をまとめました。
シミに悩む男性必見です。
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男性のシミを徹底解剖
シミになる原因
まずシミの原因を理解して今すぐシミ対策をスタートさせましょう。
そのためには皮膚構造を少し理解しないといけません。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織から成り立っています。
表皮をさらに細かくみていくと皮膚表面から「角質層」「淡明(たんめい)層」「顆粒(かりゅう)層」「有棘(ゆうきょく)層」「基底層」の5つから成り立っているんですね。
このうち「基底層」には「メラノサイト」という細胞が存在しています。
シミの発生メカニズムを図で解説しましょう。
しみ発生のメカニズム
図のように表皮細胞(ケラチノサイト)が紫外線から刺激を受けます。
刺激を受けるとプラスミン(炎症性物質)が産出されます。
プラスミンはメラノサイトを刺激します。
メラノサイトにはチロシンというアミノ酸がありチロシナーゼ酵素の影響を受けてメラニンとなります。
メラニンがケラチノサイトに受け渡されてメラニン色素を含んだ表皮細胞となります。
細胞を紫外線から保護する大事な役割があります。
正常な皮膚は28日間かけて新しく生まれ変わっていきます。
いわゆる「アカ」とか頭皮で言うところの「ふけ」が古い皮膚です。
この皮膚の入れ替わりをターンオーバーと言います。
正常なサイクル(28日間うらい)であれば目に見えないほど細かい状態で気づきません。
日焼けが1ヶ月もすれば薄くなり目立たなくなるのはこのためです。
ところが紫外線等皮膚に強い刺激を受け続けるとメラニンの過剰生成が行われメラニンが表皮細胞に過剰に蓄積します。
これがシミとなります。
女性の場合日傘をしたり、基礎化粧品に日焼止め成分が配合されていたりと日常からケアを行っています。
しかし男性の場合化粧をしないのに加え、日焼止めを塗る習慣を持たない人も多いです。
さらに髭剃りなどによる皮膚への刺激。
実はこれもプラスミン活性が高まる原因です。

さらに加齢による新陳代謝の低下も加わり、ターンオーバーが乱れやすくなります。
結果、28日間たっても皮膚が生まれ変わらず、シミが皮膚に残ってしまいます。
こうしてシミが形成されてしまいます。
男性がするべきシミ対策
シミの発生メカニズムをご覧になって分かるように男性のシミを悪化させないために
- 紫外線対策をしっかり行う
- 皮膚刺激の少ない洗顔&髭剃りを心がける
- 皮膚の炎症を抑える化粧品を使う
ことがポイントです。
さらに活性酸素がメラノサイトを刺激することも分かっています。
活性酸素の原因としてあげられるものの代表例が「ストレス」や「タバコ」です。
規則正しし生活で体調を整えたり、ストレスを解消するも大事です。
シミ取りは可能か?
シミを取る一番簡単な方法はレーザー治療です。
ただし多くの男性はそこまでしなくても・・・という場合も多いのではないでしょうか。
シミを取ることは難しいですが
- メラニンの過剰な生成を抑えることでシミの発生を防ぐ
ことは充分可能です。
シミが増えてきたなぁとお悩みなら化粧品の利用を検討しましょう。
男性のシミ化粧品


トラネキサム酸
先に述べたように男性のシミは「皮膚刺激とターンオーバーの乱れ」が大きく関係しているのが分かりましたよね。
このトラネキサム酸は抗炎症作用のある成分です。
プラスミンを抑制する効果もあるので男性の炎症しがちな肌のコンディションを整えて新たなシミ増加を防ぐ効果が期待できます。
その他に有効とされる成分も紹介しておきます。
ビタミンc誘導体
ビタミンCはメラニン生成を抑える働きがあります。またすでに黒くなったシミを還元(薄くする)効果が認められています。
しかし問題は壊れやすいこと。空気に触れるだけで酸化し肌に吸収されません。
そこでビタミンC誘導体というものがあります。
中でも医薬部外品美白有効成分として認められた成分として3-O-エチルアスコルビン酸があります。
私が使っている化粧水ブレイターもトラネキサム酸配合の医薬部外品の化粧水です。