こんにちは阿部です。
私は仙台の1人美容室で大人世代向けの美容室をやっています。
こんな疑問にお答えします。
※結論:ドライヤーで乾かしすぎはNGです。⇒乾かしすぎを避けるには「ドライヤーと髪の毛の距離を離す」ことが重要です。
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ドライヤーで乾かしすぎ【NG】の訳⇒サラサラに仕上げるドライヤー術【オーナー美容師解説】
乾かしすぎNGの理由
乾かすことは大事
前提として髪を乾かすことは大事です。
髪の毛は乾くとキューティクルが閉じます。
キューティクルは外的刺激から髪の毛内部を守る役割があるので痛まないように乾かすのはとても大事。
キューティクルは光を反射することで髪の毛にツヤを生み出します。
見た目の面でも髪の毛を乾かすのは大事なことが分かります。
自然乾燥は頭皮も半乾きの状態で放置することになります。
雑菌が繁殖し、頭皮トラブルの原因になるためしっかり乾かしましょう。
乾かしすぎNGの理由は?
乾かすのは大事ですが乾かしすぎもNGです。
理由は濡れている髪の毛は熱にとても弱いからです。
濡れいてる髪の毛の場合だいたい髪温度が70度(以上)を超えるあたりから痛みがより進行するといわれています。

ではドライヤーはどのくらいの温度になるのでしょうか。実は規格があります。
ドライヤーの最高温度は
- 吹き出し口から30mmで140度以下(jis規格)
と定められております。

ではドライヤーで乾かしすぎないための方法を以下に紹介していきましょう。
乾かしすぎないために
タオルで水分をしっかり取り除く
乾かす前にしっかり髪の毛の水分を取り除きましょう。
タオルドライせず乾かすと時間がかかるデメリットがあります。
しかしそれだけでなく髪の毛を外部の刺激から守るキューティクルも痛み手触りが悪化するデメリットもあります。
濡れいている髪の毛同士が触れ合う摩擦でも髪の毛は痛むのでしっかりタオルドライしましょう。
優しく髪の毛をタオルで挟みこみます。軽く抑えこむように髪の毛の水分を吸収させましょう。軽くトントンと挟んでもOKです。ただしこするのはNGです。
髪の毛とドライヤーの距離を離す
乾かしすぎを避けるには「髪の毛とドライヤー」を最低でも15cm、できれば20cmほど離すのが望ましいです。
早く乾かそうとドライヤーを髪の毛に近づけている時は止めましょう。
地肌・髪の毛の根元から乾かし始める
もし毛先から乾かしているなら止めましょう。
乾かしすぎの原因です。
髪の毛の根元をかき分けるようにして地肌にドライヤーの風を送り込みましょう。
地肌にかるく触れながらドライヤーの風を送り込んでもOKです。
このように乾かすことで毛先は余熱で自然に乾いていきます。
ドライヤーをふる
美容師はドライヤーをよく振りながら乾かしますよね。
あれは熱が一箇所に集中するのを防ぐためです。
一箇所に熱を当てすぎるとその場所だけ髪温度があがって痛んでしまいます。
広く当てることで髪温度が全体均等になりやすいですし、結果的に乾くまでのスピードもアップできます。
サラサラツヤツヤにするドライヤー術
根元に風を送り込むようにして乾かすことで毛先も自然と乾いていきます。
少し毛先が湿っている程度に乾いたら「ブローすることで毛先までサラサラに仕上げること」が出来ますよ。
手順を簡単に図解で解説すると・・・
根元から毛先に向かって斜めにドライヤーの風を当てる
髪の毛のキューティクルは根元から毛先に向かって重なり合うように存在しているので、根元から毛先に向かい風を送ります。
毛先から根元に向かって風を送るのはNGです。
ドライヤーと髪の毛、ブラシの位置
サラサラツヤツヤに仕上げるにはドライヤーの角度が重要です。
以下図の○が正しいドライヤーの位置です。

写真向かって右が毛先方向だと思ってくださいね。
○矢印のようにドライヤーの風をブラシに対して45度くらいにあてましょう。
このようにあてるとキューティクルを整えるのに効果的な風の流れを作れます。
ドライヤーの熱風がブラシに45度に当たり、毛先に向かって抜けていくイメージです。
またこの時ドライヤーと髪の毛との距離を少なくとも15cmほどキープしましょう。
これが乾かしすぎを避けながら「サラサラ」に仕上げるコツです。
「髪とドライヤーの距離」を15cm以上離すことが重要と分かっていてもなかなか距離を保つのは容易ではないですよね。
そんな時は「髪の毛の乾かしすぎ」を防ぐドライヤーがあるのでそれらを使ったほうが手っ取り早いかもです。
潤いをキープするためのマイナスイオンは今や当たり前になりましたが、より効果の高いナノイーや、髪温度が上がり過ぎない設計のドライヤー、手でドライヤーをふるのと同等の効果で早く痛まず乾かせるドライヤーなど発売されていますよ。
髪を乾かしすぎると駄目って本当なの?
乾かしすぎないために気をつけることが知りたい。
サラサラに仕上げるためにはドライヤーをどう扱えばいいの?