こんにちは美容師ブロガー阿部です。
アミノ酸シャンプーは頭皮や髪の毛を優しく洗えるシャンプーですが
- 洗浄力が弱い
- 泡立ち・泡切れが悪い
というデメリットもあります。
そのため脂性フケなどの症状が見られる場合は頭皮環境に合わず悪化したりかゆくなる可能性があります。
かゆみが出る原因はそれだけではありません。
例えばアレルギーが原因による場合もあります。
またシャンプーを新しく変えたことにより生じる頭皮環境の変化がかゆみをもたらす場合も。
今回はアミノ酸シャンプーをつかってみて「かゆい・・・合わないのかな?」そんな時参考になる情報をまとめました。
※ 頭皮が乾燥し細かいフケが特徴の乾性フケ症の場合はアミノ酸シャンプーが合っています。
アミノ酸シャンプーの使用が適切な人はこちらにまとめてあるので参考にして下さい。
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アミノ酸シャンプーが合わない?!【ふけ・かゆみ】原因&対策
脂性フケ症が原因
脂性フケとは頭皮のコンディションが乱れることで皮脂が過剰に分泌され生じるフケのことです。
ベトベトした塊り(かたまり)状態のフケ
フケの色は黄色っぽい
このような症状が見られる場合
- 乱れた頭皮環境を整えること
- 炎症を抑えフケの原因菌(=常在菌)の増殖を抑えること
が必要になります。
アミノ酸シャンプーが過剰に分泌された皮脂を押さえ頭皮コンディションを整えるのに不適切という訳ではありません。
ただしは頭皮への刺激が優しい反面洗浄力に劣るため過剰に分泌された皮脂を綺麗に取り除く洗浄力に劣る場合があります。
またフケの原因となる菌を抑制するための有効成分が配合されていない場合より悪化させる恐れもあります。
脂性フケの症状が見られる場合は脂性フケ専用のシャンプーを使いましょう。
頭皮や髪の毛は外部からのダメージを防ぐため、皮表膜と呼ばれるもので守られています。
皮表膜は、頭皮から出る汗、皮脂からできていますが、この二つは水と油なので交じり合うことができません。
いわゆる乳液状態にする必要があります。
そこで活躍するのが
- 頭皮に存在する常在菌
です。(表皮白色ブドウ球菌、にきび桿菌、マラセチア類と呼ばれています。)
これらはリパーゼという酵素をだして水と油を馴染ませてくれます。
この汗と皮脂が交わってできる乳液上のものが皮表膜と呼ばれ、
- 表皮の角質剥がれの防止
- 水分の蒸発防止
- 毛髪表面に吸着し、しなやかさ、ツヤを与える
といった役割を担っています。
マラセチアなどの常在菌は、汗の水分、皮脂、脱落した角質を食べて生きています。主にマラセチアが頭皮環境の乱れにより異常に繁殖すると頭皮炎症を起こしてしまいます。これが脂性フケの原因!
つまり脂性フケ対策はアミノ酸シャンプーを使うよりも、マラセチアの餌を減らすために頭皮環境を整えたり、場合によってはこの菌の増殖を抑えることが必要になります。
※ 以下記事「脂症肌用」を参考にして下さい。
アレルギーが原因
アミノ酸シャンプーに含まれる成分に反応してカユミを及ぼす場合があります。
代表的なものは以下の通り。
トリエタノールアミンアレルギー
アミノ酸系シャンプーで使われる界面活性剤は主に以下の通りです。
- ココイルグルタミン酸ナトリウム
- ラウロイルグルタミン酸ナトリウム
- ココイルメチルアラニンナトリウム
- ラウロイルメチルアラニンナトリウム
- ココイルサルコシンナトリウム
- ラウロイルサルコシンナトリウム
- ココイルメチルタウリンナトリウム
- ラウロイルメチルタウンリナトリウム
- ココイル加水分解コラーゲンナトリウム
この記事で紹介したようにアミノ酸シャンプーではこのような洗浄成分(活性剤)が使われています。
しかしアミノ酸シャンプーは【泡立ちが悪い】というデメリットがあります。
それを補うために
- ココイルグルタミン酸TEA
- ココイルアラニンTEA
と言った形で「トリエタノールアミン」という物質を配合することがあります。
トリエタノールアミンアレルギーの場合これが原因でかゆみを誘発する場合があります。
パラベンアレルギー
ほとんどのシャンプーには安全に長く使うためにパラベン等防腐剤が配合されています。
ごく少量の配合です。
防腐剤の中でもパラベンは比較的安全なので化粧品以外にも医薬品や食品にも使われるほど。
しかし中にはパラベンによるアレルギー症状を起きる人もいらっしゃいます。
香料
香料のほとんどは石油由来の合成化学物質であるためこれが原因でかゆみなどの症状が生じる場合があります。
アミノ酸シャンプーの中には「TEAフリー、香料フリー、パラベンフリー」などにこだわりをもっと商品もあります。以下の記事「敏感肌用」を参考にして下さい。
シャンプーを変えたことによる頭皮環境の変化
頭皮の皮脂量が急激に増えたり減ったりすることで頭皮にかゆみを生じることがあります。
シャンプーを変えていなくても季節の変わり目、特に夏から秋にかけては頭皮の皮脂量が大きく変化するため頭皮のかゆみを訴えるお客様も少なくないんですよ。
紫外線の蓄積で抜け毛が増えるなんてことも。
さてお使いのシャンプーを変えるとこれと同じことが起きます。
これまで洗浄力が強いシャンプーをお使いだった場合、シャンプーにより取り去られた皮脂の再度分泌が盛んでした。
しかしアミノ酸シャンプーに変えると洗浄力がマイルドになり皮脂の分泌が抑えられます。
このような皮脂の分泌量の多少が頭皮にかゆみをもたらす場合があります。
だいたい一ヶ月くらいすると慣れてくることもあるので経過を観察しましょう。