こんにちは!美容師ブロガー阿部です。
パーマは上手にかけることで素敵にイメージチェンジが可能ですよね。
例えば
- 毛先にウェーブを出して華やかさ演出する
- はねる毛先を扱いやすくして朝の時短効果も抜群
- ペッたんこの頭頂部をふんわりボリュームアップして若返り効果
今回は「どのように美容師に希望を伝えればあなたが理想とするパーマに近づけられるか」を解説します。
これからパーマ初挑戦という方のためにまずはあなたが希望する髪型はどのような種類のパーマが適切か説明していきましょう。
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パーマの種類はコレを選ぶ!
パーマの種類は、色々と名前がありますが、大きく大別すると2つに分けられるんです。
- コールドパーマ
- ホットパーマ
この2つだけです。

最近ではコールドパーマを進化させた
- エアウェーブパーマ
- クリープパーマ
- 水パーマ
と呼ばれる種類もあります。
これらはお薬やパーマ工程に工夫を加えることでコールドパーマのダメージを軽減したりかかり具合をよくした進化版です。


デジタルパーマ、コテパーマ等としてメニュー化されています。ロッドが熱くなったり、コテの熱等でパーマをかけるものです。

コールドパーマの特徴
ほとんどの美容院で利用できるメニューがコールドパーマです。
水パーマ・クリープパーマはコールドパーマの一種(進化版)です。
呼び方としては色々ありますが熱を加えないパーマはほとんどコールドパーマといってよいでしょう。
コールドパーマは濡れている時クリクリでも乾かすとパーマが伸びる特徴があります。
- 頭頂部の薄毛が気になるからボリュームアップしたい
- 分け目をぼかしたい
- 全体に毛流れをつけたい
- はねるくせ毛を整えたい
- くっきりウェーブよりゆるめのとれかけたウェーブが好み
- ボブで内巻きにしたい
- マッシュルームボブで頭頂部に動きを出したい
etc
コールドパーマが得意とするのは「ショート・ミディアム」で特徴は「しっかりウェーブが出にくい」ということ。
またかかり具合によりますがお客様自身でブロー(手グシ含む)やスタイリングが必要なパーマです。
よほど髪の毛が太い場合を除きロングでくっきりウェーブが欲しい場合は向いていません。くっきりウェーブが欲しい場合「エアウェーブ」「デジタルパーマ」が向いています。



これがCカールです。アルファベットのCになっていますね。
これは乾かすだけで楽チンのパーマです。
ただし、欠点は持ちが1ヶ月程度と短いこと。ゆるい・物足りないと感じる人も少なくないですね。

ただしパーマで動きをしっかり出したい人には物足りない場合も。
そんな時はSカールでオーダーしましょう。


これがSカールです。
コールドパーマは乾くと伸びるのでショートカットでこのくらいにかかっていても乾かすとふんわり仕上がります。
ただしある程度ご自分でブローすることは必要です。
ショートカットで表面に動きをだしてwaxで仕上げたい場合はこのくらいが最適。
ミディアムでウェーブを出してミルクやムースで仕上げる場合にもちょうどよいかかり具合です。


写真の選び方
出来るだけあなたの髪の長さ(またはカット後の希望する長さ)と近い写真を選びましょう。
美容師はパーマをかける際髪の毛がどのくらいの長さかをチェックします。
髪の長さとロット選定には密接な関係があるからです。
- 6mm(白)
- 7mm(黄色)
- 8mm(細い紫)
- 15mm(左紫)
- 17mm(左緑)
実はロットには太さが決まっています。(もっと細いもの、太いものもある)

例えば長い髪の毛に細いロットでまけば強くかかります。
逆に短い髪の毛に太いロットを巻けばゆるくなります。
例えばあなたが持参した写真があなたの髪の毛より長い場合、あなたの髪の長さで再現するとややきつめな雰囲気に仕上がるといったことが起こりえるからです。
写真を見てCカールなのかSカールなのかみて選ぶのも1つですよ。
よーく観察してみると分かりますよ。
ウェーブが欲しい位置を決める
「目の位置より下あたりからウェーブがはじまるようにしたいんです。」
「トップの根元からウェーブが欲しいです。」
といった要望を伝えるのも良いです。
NGを決める
例えば
- 横広がりにはしたくない
- お手入れが難しいのは苦手だからゆるく
という点をはっきりさせておけばイメージに近づけます。
それによってパーマの巻き方が異なってくるからです。
パーマの巻き方を少しご紹介しましょう。
毛先巻き
毛先から、クルクルと巻く方法。パーマは巻き始めた部分が一番強くかかります。
毛先から巻けば毛先に一番強くかかります。
中間巻き
文字通り、毛束の中間くらいから巻き始めます。中間部に強めにでて、毛先に向かってゆるくなりますので、現代的なニュアンスになりやすい巻き方です。
縦巻き&横巻き&逆巻き
頭に対して縦にロットを巻く方法が縦巻き。
ウェーブがかたまりにくく、ずれやすくなります。そのため、前から見た時、縦への印象が強くなります。
一方横巻きはうねるようなウェーブになります。前から見た時横広がりに見えやすくなります。
逆巻きはハネるような動きが出ます。
横巻き(平巻き)は以下のような巻き方です。
頭頂部にボリュームを出したりウェーブの場合横広がりでうねるようなウェーブが出ます。
毛先が強く根元がゆるいウェーブになりやすいです。

緑2本が逆巻き(さかまき・ぎゃくまき)です。
ハネさせたり、後ろにハネさせながら流すのに向いています。一番下のピンク色のロットは、平巻きです。
頭頂部から平巻き・逆巻き・平巻きです。
これを乾かすとこんな感じになります。


コールドパーマの所要時間
カット込みで2時間から2時間30分(当店の場合)
頭頂部のみパーマの場合1時間30分などスタイルによります。

コールドパーマは2回お薬をつけます。
多数のメーカーから数種類のお薬が発売されていて、髪質などで使い分けています。
当然お店によって使うお薬も異なりますのでかかり具合や痛みも違ってきます。
その後、キャップをかぶたったり、ラップをかぶせたりして、テストをしてかかり具合をチェックします。
その後お湯で流した後、もう一度2液をつけて時間をおきます。


当店のコールドパーマ「オゾンパーマ」はこちらで紹介しています。
ホットパーマの特徴
当店では扱っていませんがロングやミディアムでくっきりウェーブを出したい場合はホットパーマがおすすめです。
ただし髪の毛が細くてかつ痛んでいる場合はダメージも大きいので不向きです。
濡れている状態の髪の毛ではカールが目立ちませんが乾かすとウェーブがでてきます。
手でにぎるように乾かすのがコツです。
縮毛矯正と工程が似ています。
- 最初に髪の毛にお薬をつけて、コールドパーマと同じように髪の毛の結合を切ります。
- 流したら専用のロットで巻きます。
- 熱を加えて形状を記憶させます。
- コールドパーマと同じように2回目のお薬で切った結合を元に戻します。
乾かしたときにウェーブが出てくるのが特徴ですので、コールドパーマよりウェーブが伸びにくくお手入れが楽です。
ただし熱を使うため、髪の毛がコールドパーマより痛みやすいので注意が必要です。
エアウェーブパーマ特徴
エアウェーブパーマはコールドパーマに
- 温める工程
- 乾かす工程
を加えたパーマです。
- 頭頂部の薄毛が気になるからボリュームアップしたい
- 分け目をぼかしたい
- 全体に毛流れをつけたい
- はねるくせ毛を整えたい
- くっきりウェーブよりゆるめのとれかけたウェーブが好み
- ボブで内巻きにしたい
- マッシュルームボブで頭頂部に動きを出したい
このようにコールドパーマと同じ守備範囲。さらに
- ロングで柔らかい大きなカールを出したい
- ショートでお手入れ楽チンのパーマをかけたい
- 髪の毛の痛みを軽減しながらしっかりパーマをかけたい
エアウェーブパーマはCカールでもコールドパーマよりしっかりかかるためSカールでかけてブローする手間が無いお手入れ簡単なパーマが再現できます。
またコールドパーマが苦手としてきた髪の毛が細くやわらかい場合でもコールドパーマに比べればかかりが良い技術です。

実際の写真でご紹介しましょう。
エアウェーブパーマの工程
まず、専用のロットで巻きます。
一回目のお薬をつけるまではコールドパーマと同じです。
お湯で流したらエアウェーブはそこから専用の機械に入ります。
- キャップをしてクリープ(温める工程)させます。
- 次に、以下のような専用のチューブとロットをつないでガラス化(乾かす工程)させます。
- 常温に戻すために冷ましたら、2液をつけて流しておしまい。


エアウェーブの仕上がり


濡れいている状態です。次は乾かした状態をご覧下さい。


自然に乾かした状態です。
お客様が手ぐし乾かしたような状態を作ってみました。
エアウェーブパーマの施術写真はこちらにまとめてあります。
ゆるふわにしたい!パーマの種類はどれが良い?
「ゆるふわ」を実現するのは、実はとても難しいことなのです。
コールドパーマの場合
髪質が「細くやわらかい」場合
コールドパーマは濡れている時にクリクリで、乾くとデローンとなります。
細い髪の毛に「ゆるふわを狙って」大きいロットを使うと、だいたいカール形成がうまくできません。
かといって細いロットを用いると「細かいウェーブ」になり「ゆるふわ」とはかけ離れてしまいます。

髪質が「髪が細いけど、固い」場合
ある程度カール形成ができます。
髪質が「太く、やわらかい、または固い」場合
コールドパーマでもある程度のカール形成が可能です。
ホットパーマの場合
コールドパーマよりは、しっかりかけることができます。
ただし髪質が細くやわらかい場合は髪の痛みを感じやすいはずです。
エアウェーブパーマの場合
コールドパーマでカール形成できな髪質でも、ある程度パーマをかけることができます。
ただし細くやわらかい髪質は、コテで巻いたような仕上がりにはなりません。
パーマの種類と髪の毛へのダメージ
ダメージしないパーマはありません。
- コールドパーマ
- ホットパーマ
- エアウェーブ
どれも最初につけるお薬で痛みます。
できるだけ痛みを抑えるために
- 最初のお薬の時間を短くする
- 過剰に熱を加えない
- 過剰に乾燥させない
などが大切になってきます。
髪へのダメージは一般的には「コールドパーマ≒エアウェーブパーマ<ホットパーマ」となります。
※使うお薬や美容師によってダメージに差がでるので一般的にです。