こんにちは、美容師阿部です。
今回はセルフカラーで痛まない究極の方法を紹介します。
この記事を読めばセルフカラーで痛まない方法が分かりますよ。
セルフカラーは何故痛む?
セルフカラーで痛まないための3step。
お洒落染めで痛まない方法をお探しならこのまま読み進めてください。
※白髪染めの場合
白髪染めには4種類あって染毛剤は一番痛みが激しいものです。
染毛剤(箱に染毛剤と記載あります・お洒落染めもコレです)で痛まない方法が知りたい方もこの記事を読み続けてください。
もしあなたが
- 白髪だけ染まればいい
- 痛まないカラーがいい
という場合は「カラートリートメント」「マニキュア」「ヘナ」を選択肢に入れてください。
この中でもセルフカラーで染める場合はカラートリートメントを推奨します。痛んだ髪の毛に良く染まり、技術力も不要で簡単に綺麗に染められるからです。
詳細はコチラの記事⇒ 髪が痛まない白髪染め【美髪重視⇒カラートリートメントを選ぶ理由】

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セルフカラーで痛まない方法【超簡単&究極の3step】
「白髪染め&お洒落染め(染毛剤と記載されているもの)」をご使用の場合は以下に説明する髪の毛を痛ませない究極の3stepを丁寧に実践して下さい。
乳化を丁寧に行うこと
セルフカラーで髪が痛まないようにする究極の3stepその1は【乳化を丁寧に実践すること】です。


カラーのお薬は「油分」なのでお湯と馴染みません。そのため、正しい流し方すなわち乳化をしっかりと行わないと髪が痛んでしまうんです。
髪の毛の健康なペーハーは弱酸性なのですが白髪染めやおしゃれ染めを行うと髪の毛のペーハーはアルカリ性に傾きます。
アルカリ性になると髪の毛のキューティクルが開きます。
髪の毛内部の潤い成分や油分などがシャンプーのたびに髪の外部へ流れ出やすい状態になります。
セルフカラー後開いたキューティクルを出来るだけ早く閉じる(健康な弱酸性に戻す)ことがとても大切なんです。
乳化を丁寧に行わないとカラー剤がキューティクルの隙間につまり収れん(閉じる)ことを邪魔するので重要な工程です。髪の毛の痛み防止以外に、色持ちにも影響します。
乳化の手順
1.流す前に、洗面台に手首がつかる程度までお湯をためます。(普通のお湯で大丈夫です)
2.お湯を少しづつ頭皮にかけながら揉みこんでいきます。親指で小さな円を描くようにクルクルクルと頭皮全体に馴染ませていきます。お湯は適時かけつつ行います。
3.同じように染めた部分の髪の毛も、もみこみます。
4.ヘアカラー剤が、泥のようになってきます。ある程度しごきとって下さい。
5.後はお湯でしっかり流します。茶色い色がでなくなるまで流しましょう。
6.シャンプー
7.しっかり乾かして終了
乾いている状態の髪の毛に比べて、濡れているだけで髪の毛は痛みます。濡れているだけでキューティクルがやや開くためです。枕にこすれるだけで痛むんですよ。
髪の毛は濡れているだけで痛みやすいから、しっかりドライヤーで乾かすことも重要です。
乳化で使いたいおすすめ処理剤
乳化手順1では「普通のお湯」で流しましたが痛みを抑える専用の処理剤があります。
これを使って乳化を行うことでより髪の痛みを予防できます。
- プロトプラスの使い方
ショートで40g、ミディアムで50g、ロングで60gほどをスポイト等に分け取ります。
あとは乳化手順に従って同じ手順で流してください。
このお薬にはカタラーゼというカラーの過酸化水素の作用を止める酵素が入っているので
- カラーの匂い防止、抜け毛予防、きしみ予防、髪の痛み予防
等に効果があります。
これを使って乳化すると温かくなりますが問題ありません!
これを使わずお湯でも構わないので乳化は丁寧に実践しましょう。
セルフカラ後1週間の集中ケアで髪の毛をすばやく弱酸性に戻す
セルフカラーで髪が痛まない究極の3stepその2は
- 髪の毛のペーハーを素早く弱酸性に戻すこと
です。
実は乳化は弱酸性に戻す効果はありません。髪のキューティクルが閉じやすい環境をつくるだけです。
その意味でこれだけでは不十分なんです。
セルフカラー後の1週間は開いたキューティクルから髪の毛内部の潤い・油分が失われやすい状態になります。
つまり髪の毛がとても痛みすい不安定な状態が1週間程度続くと思ってください。
この期間の痛みをどう抑えるかが美髪への分かれ道なんです。
そこで必要な対策はズバリこれです。
- カラー後1週間だけアミノ酸シャンプーで集中的にケアを行うこと
です。
これによって髪の毛を健康な状態(ダメージを受けにくい状態)に導くことが可能です。
でもアミノ酸シャンプーって正直高価ですよね。
1本購入してイマイチだともったいない・・・。
そこで私ならトライアルセットを試してみます。
1週間くらいは持つのでカラー後のお試しにもピッタリですよね。
1本買うかどうかは実際使用してみてからでも遅くないですよね。
例えば我が家でも実際に購入しよかったのはmogans。

ノンシリコンアミノ酸シャンプーで髪の毛を優しく弱酸性に導いてくれます。
ノンシリコンでツルツルしないのに芯から髪の毛がしっとりするそんな表現がピッタリのシャンプーでしたよ。
セルフカラーの色落ちを防ぎ健康な髪の毛に導く究極のトリートメント【バッファー剤】
ここまで紹介した2stepを実践すればかなり髪の毛の痛みは軽減され潤いのあるサラサラなら髪の毛に手触りも少しずつ変わるでしょう。
ここからはさらに痛みが気になる方向けです。
先ほど説明したとおりセルフカラー後の髪の毛はアルカリに傾きキューティクルが開くと説明しました。
それをシャンプーを使って早めに弱酸性に導こうというものでしたね。
しかし美容室ではシャンプー後にバッファー剤というものを使いより素早く弱酸性に導く手助けを行う場合があります。
そこで究極のダメージケアダメ押しはバッファー剤を使うことです!
カラーリング後に乳化してシャンプーその後流していると思います。
バッファー剤はシャンプーして流した後に髪の毛に馴染ませて使います。その後もう一度洗い流していつもお使いのトリートメントで仕上げてください。
つけたときに手触りが変わるのが実感できますよ。これはセルフカラーをした日だけ利用します。
全てやるのは無理。という方はバッファー剤は省きましょう。アミノ酸系シャンプー1週間使うことで代用可能だからです。

セルフカラーは何故痛むの?
痛まない究極の3stepと痛まないセルフカラー剤の選び方を解説しました。
最後に参考までに「セルフカラーは美容室に比べ何故髪の毛が痛むか」を説明しましょう。
セルフカラーが美容室のカラーに比べ痛む原因は
- 市販のカラー剤は美容室に比べて強いこと
- 染め方に違いがあること(毛先を除くことが難しい)
にあります。
カラー剤が美容室に比べて強い
セルフカラーに限らずヘアカラーのお薬は1剤と2剤を混ぜて使う仕組みです。
美容室の場合お薬の強さを髪質に応じて調整できるのですが市販のお薬は綺麗に染め上げるために強めの配合になっている点が違いです。
- 1剤はアルカリ剤、ジアミン、その他乳化剤や、感触向上剤等
- 2剤は過酸化水素
で出来ています。
- 1剤は「色味(ブラウンとかイエローとかのこと)&明るさ(明度6レベルとか8レベルのこと)」
- 2剤は髪の毛のメラニン色素を分解して明るくしたり1剤と反応して発色を手助けする役割
があります。美容室の場合はこの1剤と2剤が調整できる訳です。
市販品は2剤の調整が出来ません。
匂いが弱いのはアルカリが残留している証拠です。(臭いほうが実は髪の毛には優しかったりします)

染め方が違う
美容室ではハケで根元が伸びた分だけ染めることができます。
セルフカラーで、根元だけを塗るのは困難ですよね。
特に後頭部やエリアシなど。
また泡カラーなどで毛先まで一気に染めるタイプも便利です。しかし毛先には過剰なパワーなのでセルフカラーで毎回毛先までお薬が付けば髪の毛が痛むのも当然ですよね。
毎回毛先までヘアカラーすると髪の毛はどうなる?
美容室では一度染めた毛先をもう一度染める場合は、基本的には1剤の種類をかえて「酸性カラー」や「低アルカリカラー」などを用います。(キューティクルが開きやすいからですよ。)
または1剤が一緒でも2剤の濃度を3%や2%にして傷みを抑制したりもします。
一方セルフカラーはこういったことができないので、2剤にふくまれる過酸化水素が髪の毛の主成分であるタンパク質にもダメージを与えます。
- 切れ毛
- 枝毛
- 弾力低下(伸びないベロン、クタっとした髪)
- パサツキ
等の症状として現れます。
また残留した過酸化水素は「きしみ」の原因にもなりますよ。

セルフカラーで痛まない方法【まとめ】
セルフヘアカラーのダメージ軽減には染めた後1週間のお手入れが大事だと言うことがお分かり頂けたでしょうか?
アルカリ性に傾いた髪の毛は非常に繊細なので素早く弱酸性に導くことが重要です。
セルフカラー後一週間だけでもいいので集中ケアしましょう!
併せて乳化を充分に行うことでキューティクルがしっかり収れん(閉じる)手助けをするのも大事です。
乳化は頭皮のかぶれ予防にも重要なのでお湯でも良いのでしっかり行ってください。
しっかり乾かすのもキューティクルを引きしめる効果があるので色落ち防止、ダメージ軽減にも有効です!
代表的な【セルフカラー剤】を痛まない順に並べると
- ヘアカラートリートメント
- 酸性カラー(ヘアマニキュア)
- アルカリカラー(お洒落染め・白髪染め)
の順になります。
この中で「痛み」という点から言うと1と2は大差が無いですが【1・2】と【3】は天と地の差があると思ってください。
痛んだ髪の毛への染まりの良さ「3・1・2」となります。
髪の毛を傷ませたくないことを優先するならヘアマニキュアやヘアカラートリートメントが最適ですが、お洒落染めや白髪染めの仕上がりを求める場合はアフターケアを重視して下さいね。
お薬の選び方はこちらが参考になります。