こんにちは、美容師ブロガー阿部です。
初めて行く美容院って緊張しますよね。
「要望をどう伝えれば良いか分からない」という悩みも大きいと思います。
そこで今回は、「美容院のオーダー法」を解説します。
この記事を参考に希望する髪型をゲットしてください!!
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ガーン!!【美容院でのオーダー】失敗しないためのコツ
決まっていない時
そもそも私はいったいどのような髪型にすればいいんだろう?
そこから分からない女性も多いはず。
もし髪型を決められない・決まらないなら、その状態で美容院に行っても構いません。
お店によっては次の予約との兼ね合いもあります。
「ヘアスタイルをどうしたら良いか分からないので相談したいです」と予め伝えておきましょう。
ゆとりをもって時間を確保してくれるでしょう。あなたがゆっくり相談するためにも重要です。
長さだけは決めておく
髪型が決まらなくても、ショートなのかセミロングなのか、ロングなのかは決めておきましょう。
最低限「もみあげの長さ&襟足の長さ」を決めておけば失敗が避けられます。
「○○cm切ってください」という言い方は要注意
「○○cm切ってください」というオーダーも良いのですが美容師によって、だいたいの感覚でアバウトに切る人もいますよね。


事前に美容師と感覚をすり合わせておくのがおすすめです。
例えば切る前に
- 「○○cmきると後ろどのくらいの感じになりますかね?」
と確認しましょう。
それより長め、短めとしてすりあわせていくことで失敗を避けられます。
1cmや、2cmなら想像つきますけど、10cmとかになると美容師の感覚によって差がでますからね。

ショートヘアの長さはどうオーダーする?
ショートカットの長さを伝える目安として
- 「耳は出したくない」
「アゴくらいの長さにしたい」 - 「口びるくらいの長さにしたい」
等と伝えると良いです。
襟足は「首が隠れるくらいにしたい」「襟足の生え際は出したく無い」等と伝えましょう。
セミロング以上の長さはどうオーダーする?
セミロング&ロングの場合は「○○cmカットしてください」という伝え方もOKです。
これ以外には
- 「鎖骨くらいにしたい」
- 「肩にぶつからない程度」
- 「肩より長めにしたい」
などとオーダーするのもあり。
おまかせはどうなの?
私は中高年向けの美容院を経営しているので、ショーットカットの女性がとても多いです。
「おまかせするわ」なんて言われることも結構多いです。
そんな時でも襟足の長さ、もみあげの長さは確認していますよ。
段の付け方はお顔の輪郭にあわせます。
もしあなたがおまかせでオーダーしたい場合でも、あなたの中で絶対NGだけは伝えましょう。
⇒ 耳が出ない長さであとはお任せします みたいなオーダーもありです。
写真を持っていく
写真や、希望する髪型の雑誌を持参してokです。
ネットでヘアスタイル写真が検索できるのでスマホで「こんなヘアスタイルにしたいです」という場合も多いです。
あとはご自身の昔の写真を持参してこういう風にしたいというオーダーもままあります。
写真を持っていくの恥ずかしいと思っている方も多いかもしれませんが、ヘアスタイルのイメージを共有しやすいから、美容師側としては歓迎です。
また段をつけたい場合は特に写真持参をおすすめします。
段のオーダー方法
段には「重い・普通・軽い」の3種類があります。
それぞれグラデーション・セイムレイヤー・レイヤーと呼ばれます。
しかし私の場合グラデーションでも「45度のグラデーション」「30度のグラデーション」とお顔の輪郭に併せてその度合いを使い分けています。
レイヤーでも「15度リフトのレイヤー」「30度リフトのレイヤー」「90度リフトのレイヤー」と使い分け動きやボリュームの出しやすさを調整しています。
これらを口で伝えるのは難しいですよね。
写真をご持参頂ければ
- 顔回りをスッキリさせたいようだ⇒サイドをセイムレイヤーにするか
- 頭頂部にボリュームが欲しいんだな⇒今だと長めだな⇒写真のようにもう少し動きを出すか
と髪型の判断材料になるんです。
ですから希望を伝えるのが苦手な場合は写真持参しましょう。
すくのをどう伝えるか?
髪の量が多いから梳きたい人もいれば、薄いから梳きたく無い人もいます。
これははっきり、梳くのがいやなら「すかないでください」と伝えてOKです。
私はお客様に軽さの希望をヒアリングしてすこし重めに仕上げて、もう少しといわれたらもう少し梳くようにしています。
梳かれすぎるのが嫌な場合は「根元と表面は梳かないで下さい」「内側を梳いてください」と伝えましょう。
悩みを伝える


その美容師の技術力にも左右されるので、言い切れませんが
- シルエット全体が膨らむのがお悩みなら、段をつけてシルエットを縦長に見せる
- ハネルのがお悩みならその部分だけ切り落とす
- 襟足がすぐ重くなるなら、襟足だけをつながずスッキリとカット
といったアドバイスをしてくれるでしょう。
少なくとも、お客様の悩みにしっかり向き合ってくれる美容師かを見極めましょう。
前と同じ
「通いなれた美容室だと、毎回同じ説明をしなくて良い」「担当が行く度に替わるお店は、毎回説明しないといけないから面倒」ということを良く聞きます。
前と同じというオーダーもOKです。
ただしその美容院のカルテによっては「再現性」に劣る場合もあります。
カルテ
これは、あるお客様のものです。
個人情報が記入されていないのでご紹介します。
例えば、カットを正確に再現するために、こんなことが書いてありますよ。
- 耳のところの長さは、耳介上1cmで切った
- 襟足は、指一本分で切った
- パーマは、左から分け目が無いように、斜め上に巻き上げた
- パーマのロットの太さは、11mmから始めて、耳上は、黄色、もみあげはブルー、襟足はオレンジで巻いた
- ツーセクションでカットして、アンダーセクションは、15度のレイヤーで切った。オーバーは1cm長めのグラデーションにして、サイドにボリュームがでるようにした。トップはつないで切った。全て前からオーバーダイレクションをかけて後ろへ流れるようにカットした。
- 左側がはねるので、手前に引いてパーマをかけた。
- 色はいつもと同じ
- 今回良かった(笑)
耳のところの長さ、襟足の長さ、段の角度を記入しておくと、ほぼ同様のスタイルが再現できます。
削ぎについても、襟足軽め、ミドル重め、サイド削がなかったといったことも記入しています。
お客様の要望もしかり。
あまり削ぎたくないお客様なので削ぎはいれないといったことも記載します。
パーマのロットもしかり。
前回より少し強くという場合、記入しているタイムより長めに放置したり、ロットを細くしたりと調整します。
- 段をもう少し詰めたらもっと似合わせられた気がする
- 染まりが甘いから、次回配合を少し工夫した方が良い
といったことも実は記入しています。
二回目ご来店頂いた時に、より良い仕事をするための足がかりにもなります。
このような中身がカルテには書いてあるんですよ。
こんなオーダーは困ります!
最後にオーダーを付け加える
一番困るのは、最後に要望を言われることです。
持ちの良いカットはもみあげ・ツムジ・襟足のそれぞれの髪の長さが前後上下になだらかにつながっています。(意図的につなげない場合を除く)
最後に襟足を短くと言われると他の髪の毛全てを修正しなければいけない場合があるんです。
切り直しと同じです。
こういう事態を避けるために、事前に要望をしっかり伝えることが大切です。
話を聞かない
例えば、カットには構成というものがあるので、お客様の「ああしろ!こうしろ!」通りにすると、希望のスタイルにならない場合があります。
例えば、ボブスタイルはつむじの方の髪の毛を切るとボブという髪型にはなりません。
しかしどうしてもこれを切れ!と言うお客様がごく稀ですがいます。
ボブになりませんよ!といくら説明しても「いいから切れ」「言った通りにしろ!」というタイプ。
いやはや・・・。
結果に満足頂けないと、それも困るので丁寧に説明するのですが意思疎通できないタイプ。
滅多にありませんけど、経験談です(笑)
私は、信頼関係が築けないと判断した場合、来店をお断りしたり、施術をお断りしたこともあります。
最低限、美容師との信頼関係が築けるように配慮しましょう。
- ココをこのくらい切ったらどうですか?
というように美容師と相談しながら希望のスタイルをすり合わせていくこの姿勢がお客様の希望を叶えるためには必要なことです。
本来は美容師がお客様をうまくリードしないといけないのですが、もし、「大丈夫かなぁ」と不安な時は、この記事を参考にしてみて下さいね。